7832 言わなくてもいいことを言う
農林水産大臣がこんな発言が物議を醸している。
江藤農水相が「コメ買ったことない」「売るほどある」と発言 価格高騰下、批判必至
自民党の江藤拓農水相が佐賀市で18日に行った講演で、価格高騰が続くコメに関し「(私は)買ったことがありません。支援者の方がたくさん下さるのでまさに売るほどある。私の家の食品庫には」などと発言していたことが19日、分かった。価格高騰に伴う生活負担の増加に国民が苦しむ中、不適切な発言だとして批判を浴びるのは必至だ。
こういった、わざわざ言わなくてもいいことを言って問題になるのは、いまに始まったことでもなく、たびたび起きる。
こうした発言をするのは、多くの場合、自分の支持者たちが集まる講演で、場を盛り上げるというか、ちょっと“盛る”ときに起きてそうだ。
きっとこの話をしたときは、笑いも起きていたはずだ。
まさか、こうして広くマスコミに取り上げられるとは、話した段階では思いもよらないはずだ。
こんな話をすること自体、事態の深刻さがわかっていない何よりの証拠だし、当事者意識がまったくないことの証左と言える。
もし、本当に考えているのなら、こうした軽口を言える余裕なんてないはずだし、困っている人たちの表情を思い起ことができれば、そうした人たちに寄り添った言葉になるはずだ。

非常事態になると、その人の本当の姿を露呈するものだが、まさにその法則をあらためて見せつけられた気がする。
いま、近所の米屋ではこんな貼り紙が出されているという深刻な状況なのだ。
それがわからないようでは…。