7830 展覧会「酒呑童子ビギンズ」

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展覧会「酒呑童子ビギンズ」
展覧会「酒呑童子ビギンズ」

酒呑童子…なんとなく聞いたことはあったが、実際のところはさっぱりだった、「酒伝童子絵巻」を紹介する展覧会「酒呑童子ビギンズ」をサントリー美術館で鑑賞。

重要文化財である「酒伝童子絵巻」をサントリーが所蔵していて、解体修理したものを公開したそうだ。解説によれば、この絵巻こそ「酒伝童子絵巻」の”原本”とも言える作品で、のちに膨大な写本が作られることとなったという。

「酒伝童子絵巻」は、かなりぶっ飛んだ内容であるが意外とおもしろかった。

このクライマックスは、”鬼退治”に行った源頼光が、ついに酒呑童子の首を斬り落とすシーン。

酒呑童子の頭が宙を飛ぶ。

切り口からは血が飛び散るし、とんだ頭が頼光の兜に噛らいつく。

なかなかエグい。

これは、なかなか…
これは、なかなか…

チラシもそうだし、作品のすべて写真撮影が不可の展覧会で、唯一の写真スポットがここを描いたパネルというくらい、キービジュアル的な場面だ。後半は、本展のタイトルの由来にもなった、酒呑童子の生い立ちが描かれている絵巻も紹介されている。

これは、ドイツで発見された絵巻で、日本初公開だそうだ。

酒呑童子は、なんと3歳から酒乱だったようで、波乱万丈な人生を経て、「酒伝童子絵巻」へとつながっていく。

さらに、スピンオフ絵巻もあったり、なぜか徳川家の婚礼道具ともなっていたりとエピソードに事欠かかない。

Posted by ろん