7814 第12回 郷さくら美術館 桜花賞展

中目黒にある、郷さくら美術館で開催中の「第12回 郷さくら美術館 桜花賞展」を鑑賞。若手の日本画家に、桜をテーマとした作品制作を依頼し、授賞作品の選定と一般公開を行うという、コンペティション形式の展覧会だそう。
評価は別になんとなく気になった作品を挙げていくと…

古山結《顔を近づけて、匂いを嗅ぐ》
パッと見た感じは掴みどころのない雰囲気だったが、タイトルを見て、なるほど…と思った。
これは、まさにタイトル通りの状態で見た桜なのだ。
こんなモチーフは見たことはなくて、とても新鮮に感じた。

前川祥子《花明かり》
月明かりに照らされた満開の桜を見上げるとなんだか切なくなるのは、以前から感じていたが、この作者も同じようなことを思っていたようだ。「昼間の圧倒されるような春爛漫の輝きとは反対に、美しさの裏に隠された寂しさや儚さ、静かに花の命を全うしようとする潔さを感じる」