7786 行動の意味を理解する大切さ
ちょっと前の記事だが、いろいろと考えさせられる内容だった。
小学校などの避難訓練の内容や標語は、先生が児童生徒を統率し、管理するための訓練になっているというのだ。
たとえば、「おかしも」という標語は、①おさない ②かけ(走ら)ない ③しゃべらない ④もどらない という単語の頭文字だが、もともとこれは、不特定多数の人がいる映画館や地下街など出口の狭いところからの避難を想定したものだそう。
だから、学校のような場所には見合っていないのだそうだ。
そして、訓練の内容自体も適切ではなく、防災頭巾やヘルメットをかぶろうと教えると、それが優先されてしまう行動をしてしまうらしい。

衝撃的なのは、この抜き打ちで行われた避難訓練の様子を写した動画だった。
校庭で遊ぶ100人弱の子供たちに無予告の地震避難訓練を行ったとこお、なんと一斉に校舎の中に向かい、教室の自分の机の下にもぐったといのだ。
避難の意味をまったく理解できていないことになる。
地震などの災害時、せっかく校庭にいるのに、あえて危険な建物に向かうのだから、命にもかかわることだ。
もっとも、いろいろな条件で行動を変えることは、小さな子どもたちには難しいとも思えるが、動画をよく見ると、校庭に留まっている子どもたちもいるのだ。
つまり、おそらく伝え方が大きいのではないかと思う。
もっとも、こういうことは子どもだけでなく、大人にも言える場面もありそうな気がしてならない。
大人でも、無意識の行動のなかに、本当に意味のあることなのか、行動が目的化していないか、ちょっと考えてみることも必要な気もした。