7782 梶コレクション展 ― 色彩の宝石、エマーユの美
国立西洋美術館の常設展のなかの小企画展「梶コレクション展 ― 色彩の宝石、エマーユの美」を鑑賞した。
昨年(2024年)12月、ジュエリー・アーティストの梶光夫氏より国立西洋美術館に寄贈されたものだそうで、わずか3ヶ月でこの企画展が開催されたことになる。
そもそも、エマーユとは、日本で言う”七宝”で、金属の下地にガラス質のうわぐすりを焼き付けた工芸品を指す。
まず最初に、梶光夫氏が最初に収集した作品が紹介されていた。
これに出会わなければ、こうして観る機会はなかったことを考えると、これま何かの縁かもしれない。
ポスターなどで紹介されていた作品、その大きさは、わずか数センチにも満たないほどなのには驚く。
宝石を入れる小箱自体が、まるで宝石のように美しい。
小さな作品ばかりでなく、直径30センチ以上のエマーユ絵画というものもあった。
これは、金属の下地の上にガラスだけを用いて描かれたものだ。
収集されたエマーユの時代が、ミュシャ、ガレ、ドーム兄弟といった、アール・ヌーヴォーの影響を受けたデザインがとても多い。
ガレの家具は、つい先日、サントリー美術館で鑑賞したばかりだから、気になってしっかり鑑賞した。