7778 第三者委員会の報告書を読んで

今週月曜日、中居正広の女性トラブルに端を発した一連の問題で、フジテレビが設置した第三者委員会の調査報告書が公表された。何気なくざっと読んでいったが、関係者への詳細なヒアリングをしただけあって、かなりリアリティのある内容だった。
400ページ近くにも及ぶボリュームだったが、まるで何かの小説とかドラマを見ている気になってきたほどだ。
一連の経過を見て感じたのは、加害者や、その“取り巻き”、そしてフジテレビの役員に至るまで、できるだけ事を荒立てず穏便に済ませたいとの思いがあまりに強過ぎて、事態の深刻さを直視しようとしなかったということだ。
そりゃ当事者に自分自身を律しろと言っても無理な話かもしれない。
だからこそ、組織が適切に機能すべきなのに、被害者ではなく加害者を守るような行動に出たり、報告書に皮肉めいて書かれてた“ハラスメントに寛容な企業体質”であったわけだから、被害者の絶望は察するに余りある。
報告書を読み進めていくと、ところどころで、なんとかならなかったか…と感じるところもあったが、問題が蔓延した組織であれば、今回の結末を迎えるのは、必然だったようにも思える。
そして、同様の事態が、これまでも起き続けてきたのだろうということも予想できる感じがした。
はたして、フジテレビはどうなってしまうのだろう?