7715 企画展「少女たち-夢と希望・そのはざまで-」

三鷹市美術ギャラリーで開催中の「発掘された珠玉の名品 少女たち-夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」を鑑賞。
こうした企画展で、”作者不詳”の作品が多く展示されているのは珍しい。
それもそのはず。
この企画展は、描いた画家の名前にとらわれず、埋もれていた優品を数多く発掘し収集してきた京都の画廊を営む星野桂三・万美子夫妻のコレクションだからだ。
これも作者不詳(数馬)の作品《窓辺御簾美人》がおもしろかった。
絵の中から簾(すだれ)を上げて顔を覗かせるという趣向だ。
これは「描き表装」というらしく、本紙の周り裂地(きれじ)を用いて表装する部分を本紙と一体として描いた形式のことだそうだが、つまりは、”騙し絵”だ。
こういった独特な個性のある作品であっても、作者不明というのだから、作家としてなを残すこと難しさを感じてしまう。
ただ、これまで見聞きした作家の名前は、いくつか出てきたので、少しずつつながりがわかってきた感もあったのも良かった。
浅井忠に師事したという作家や、甲斐荘楠音などの作品などもあった。