7696 “免許維持路線”

交通・のりもの

いわゆる免許維持路線と呼ばれるバス路線がある。

営業免許を返上して路線を廃止してしまうと、将来もしその路線を運行する必要が出てきたときに手続きが煩雑になるから、それまでのあいだ、最低限の運行をする路線のことだ。

もっともこの表現は、正式な用語ではなく、バス好きの“俗称”らしいが、おそらくだいたいの意味は合ってるのだろう。

川越駅近くの「菅原町バス停」は、自分の知る限り、もうかなり以前から状況は変わってない。

このバス停を通るのは、川越駅を発着している東武バスの“川越08”系統で、ここの時刻表を見ると、平日は運転されておらず、土休日9時3分にたった1本だけしかない。

ごくわずかに並行する西武バス
ごくわずかに並行する西武バス
週末に1本だけ
週末に1本だけ

これはどう考えても利用者などいるはずもなく、まさに“免許維持路線”そのものだろう。

バス路線の開設は免許制ではなく許可制になっているとのことで、以前に比べるとそのハードルは下がってると思われるが、それでも、こうしたバスが走っているということは、こうせざるを得ない理由があるのだろう。

1週間に2本ではあるが、ただでさえ、バスの運転手が足りなくなっているという状況で、地球環境にも余計な負荷を掛けるようなバスの運行は、そろそろ考え直したほうがいいんじゃないかと思う。

Posted by ろん