7687 どこかにビューーン!で出かける(1日目・1/2)
先日「どこかにビューーン!」で決まった行先は、新青森駅だった。
諸般の都合から、往路の東京出発が午後で、復路の東京着を早めの時間帯にしてしまったせいで、新青森駅に到着して、ふたたび出発する時間が、夜を含めて十数時間という、極めて限られた時間になってしまった。
いろいろ検討した結果、乗車券と特急券4割引というJRE BANKの特典を利用して、往路の一部の予定を強制的に変更してみた。
その結果、大宮駅を出る時間は、6時29分とずいぶん早くなってしまった。
やはり12月30日ということで、帰省客も多いせいか新幹線は混雑している。指定席車なので、座席分しか乗客がいないが、通路側や3列並ぶ座席も含めて、ほぼ100%座っている状況だった。
車窓に目をやると、まだ夜明け前だった。
いろいろ準備してきたが、無事に出発できてよかった。
2時間半ほどで北上に到着。
出口・乗換口に向かう階段には、この後向かう西和賀町の広告があった。
「あなたの帰りを待っていました」と書かれると、北上駅は降りるのは初めてなのに、なんだかジーンときてしまう。
新幹線から降りですぐの出口は東口。
どうやらこちらは”裏口”のようで、小さな駅前広場以外には特に目立った何かがあるわけではない。
でも、せっかく出てきたので、ちょっと歩いた先にある北上川へ。
時おり、遠くを車が通り過ぎる音がするのと、近くで雪下ろしや雪かきをしている人たちの作業する音がする。
聞こえてくるのはそれだけで、周囲はとても静かだ。
ふたたび北上駅に戻ってきて、今度は西口に出てみることにする。
地方駅の”あるある”だが、とにかく東西の行き来がしづらい。
多くは、階段だけで地下通路でしか行き来できない。
北上駅も例外ではない。
エレベーターもエスカレーターもなく、階段だけで行き来するようになっている。
北上駅西口が、北上の表玄関だろう。
でも行き交う人の数はかなり少ない。
きっと街の中心は少し離れているのだろう。
駅では、駅名にあやかって”来た神神社”が設けられていた。
北上線は、とにかく本数が少ない。9時55分の次は、なんと13時42分だ。
乗客がいないのだから、仕方がないとはいえ、これではなかなか使いづらい。
しかし、北上線に乗ってみようと思ったら、ものすごい乗客の数に驚く。
先頭車に乗ったので、”前面展望”を見ることができた。
しばらく北上市街地を走って抜けると、一気に山に入ってダムを越えていく。
約40分ちょっとで、ほっとゆだ駅に到着。ここで、乗客の多くが降りるのかと思ったら、ほとんど降りなかったのが意外だった。
この駅より西側に大きな町や駅はないので、おそらくこのまま終点の横手まで乗り通すのだろう。
あらためて調べてみたら、東京から横手方面に向かうには北上線の利用は有効な選択肢になりうるという感じだった。
さらに、そういえば、秋田新幹線が運休していたためのその代替ルートとなっていたようだ。
ちょっと気づかなかった人々の流動だ。