7686 展覧会「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

そごう美術館(横浜)で開催中の「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」を鑑賞。

あれ?ミュシャって、ちょっと前にも観たなと思ったら、10月に府中市美術館で鑑賞していた。

そごう美術館へ
そごう美術館へ
写真撮影可能
写真撮影可能
お客さんはかなり多い
お客さんはかなり多い

そんな感じで見に来ちゃうくらいだから、やはり混雑している。原則としてすべての作品が写真撮影可能。

展示は以下の章立てで、ミュシャを多面的に紹介していく。

I 挿絵画家としての出発
II 成功の頂点ーポスターと装飾パネル
III 生活のなかのデザイン
IV プライヴェートな生活の記録
V 唯一無二のオリジナル作品

初恋の相手のために…
初恋の相手のために…

ミュシャは、幼少のころから才能の片鱗を見せていたようで、14歳の時に描いたという、初恋の相手のために描いたデッサンがあった。どうしてこんなものが残ってるんだろう?

生活のために、今でいうところのイラストレーターとなって、大衆雑誌や専門的な芸術雑誌、おとぎ話から歴史書まで、ありとあらゆる雑誌や本など挿絵を描いている。

こなあたりは、府中市美術館で鑑賞したときに知った。

転機が訪れたのは、1894年のクリスマスで、伝説の舞台女優サラ・ベルナールからのポスターの注文。

ポスターなど作ったことなかったそうだが、わすが1週間で仕上げ、大評判になった。

その後の人生を変えたポスター
その後の人生を変えたポスター
刻みタバコを巻く「紙」の広告
刻みタバコを巻く「紙」の広告

描いたのは商品そのものではなく、商品を楽しむ女性の姿だった。

夢を売ろうとしたミュシャは、現在にも通じるマルチアーチストだった。

お札にもなった
お札にもなった
ビスケットなどのパッケージ
ビスケットなどのパッケージ
有価証券にも
有価証券にも

お札や有価証券などでも採用されていたようだ。会場内で上映されていた動画では、彼の生い立ちなどを紹介していた。

アールヌーボーの時代は、大量消費時代であり、商品を手に取ってもらうのが重要な時代だった。

ミュシャは、自身の作品を積極的に利用した初めてのアーティストだったとあった。

Posted by ろん