東武鉄道 1980~2000年代の記録/山内 ひろき(解説)

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東武鉄道 1980~2000年代の記録
山内 ひろき(解説)
フォト・パブリッシング (2023/8/29)

東上線沿線育ったこともあって、物心ついたころから東武鉄道はもっとも身近な鉄道だった。

本書は、タイトルにあるように、1980〜2000年代の写真を紹介しているが、これは、まさに、自分にとっても、もっともよく知っている時期だ。

"身近でよく知っている"とは言っても、東上線は私鉄の路線としては比較的長距離でも、伊勢崎線系統のいわゆる本線系統と比べたら路線距離は短く、日光のような大きな観光地もないこともあって、かなり地味だ。

だから紹介される写真も地味ではあるが、旧塗装車や貨物列車など、懐かしい風景を思い起こさせてくれた。

また、本線系統では、実際に自分の目でしっかり見たかったというの写真が多数掲載されていた。

ちょっと足を伸ばせば見に行けた風景があったんだと思うと、残念というか後悔する気分にもなってしまう。

東武鉄道において、この20年ほどが、鉄道趣味的にとても面白いの期間だったのではないかと思えるほど、とてもバラエティに富んだ車両がたくさんある。

しかし、近年はローカル区間では利用者の減少が顕著となり、車両もダイヤも削られる一方だ。

コロナ禍でそのスピードが加速してしまった。

懐かしさと合わせて、寂しさも感じてしまった気がする。

本書はオールカラーの大判でとても見やすかった。

Posted by ろん