7678　笑い声

鉄道でもバスでも飛行機でも、好むと好まざるとにかかわらず、多くの場合、座席に座れば、見知らぬ誰かが隣にいることになる。

たいていは気にならないが、ときどきその人の存在によって、その移動の快適さが大きく損なわれることがある。

今日、隣の席には若い男性が座っていた。

最初はほとんど気にならなかったが、意識し始めたらもうダメだった。

数秒おきに鼻を啜ったり、咳払いみたいなのを繰り返す。

やってることは、スマホで動画を視聴しているだけなのに、やけに身体全体がソワソワしている。

こうなると、こちらも落ち着かない。

そして、これに加えて、観ていたスマホの動画を見て、けっして声は大きくないけど、声を上げて笑うのだ。

ただでさえ我慢してるのに、こちらの状況を気にするでもなく、笑い声を上げているという状況に、イライラは募るばかりだ。

それにしても、例えば隣で電話されるよりも、笑い声のほうが何故かイラっとさせられる気がするのだ。

これは、なぜなんだろう。