7665 MOMATコレクション(2024年9月〜12月)

東京国立近代美術館で開催中の所蔵作品展 MOMATコレクションを鑑賞。
所蔵作品展には、ちょっと前にも来ているような気もするが、だいたい4か月ごとに展示作品の入れ替えがあるので、それなりに来ることになる。。

まず、一番最初に紹介されていた作品、川端龍子《草炎》は、まるで漆器の蒔絵のような雰囲気だ。
説明には、描かれた光景は夜か?それとも灼熱の昼間?との問いかけがあった。
正解はないとのことだったが、そもそも昼か夜かという見方自体してなかったので、それだけで新鮮に思えた。

ジョアン・ミロ《絵画詩(おお!あの人やっちゃったのね)》は、何をテーマにした作品かと思えば、“おなら”のようだ。
作者自身がそう言っていたそうだから、間違いない。
やっちゃったのは、“おなら”ということになる。
そうだ、おならだって、作品のモチーフになったっていいはずだ。
まぁ見えないものをモチーフにするのはちょっと難しいかもしれないけど。

来るたびに戦争画についていろいろ考えさせられる。
この作品には「米兵の末路」というタイトルをつけているのに、船の上で堂々と立つ人物はむしろ勝者のようだ。
当時の美術評論家は、題名ではなくて表現で伝えなければならないと指摘したくらい。
藤田嗣治の戦争画は、他の作家のとはどこか違うのだ。
たいていは、かなり重苦しい雰囲気描かれていて、とても、戦争を賛美するための従軍画家による作品とは思えない。
むしろ、実は戦争に対して反対していたのではないかとすら思えるのだ。

生誕100年ということで紹介されていた芥川(間所)紗織の作品。
まったく知らないかな…と思ったら、先日のハニワの特別展で写真まで撮っていた。
写真家清野賀子の作品は…なんて言ったらいいんだろう…。。
「a good day, good time」より 黄緑色の木、忘れられたソファ、車 山梨など、どうも自分でも撮りそうな、”いかにも”といった被写体ばかりだった気がしたのは、気のせい??

宮本和子《九本の縦線》は、どこかでみたことがある気がしていたが、やはり先日、列車のダイヤグラムのようだと思った作品の作家と同じだった。