7659 DIC川村記念美術館
この週末の最大の目的地であったDIC川村記念美術館の見学のため千葉県佐倉市へ。
突如閉館を発表したことから、注目が集まり来館者が急増しているという。
以前から、一度は行ってみたいとは思っていたこともあって、思い切って行ってみることにした。
ただ混雑のことを考えると、開館時間くらいには鑑賞を始めたいところ。
そこで、美術館近くに宿泊して鑑賞に備えることにした。
美術館には9時半ちょっと過ぎに到着。
ちょうど佐倉駅からの送迎バスが到着したばかりだったようで、チケット売り場には行列ができていた。北欧の古城のような特徴的な建物が広大な敷地に映える。
建築家海老原一郎による設計で、館内も興味深い作りになっているが、作品同様写真撮影不可だった。
思わず写真を撮ってしまう人もかなりいて、見つかるたびに警備員から注意されていた。


モネの睡蓮、ルノワールの水浴する女、ジョルジュブラックのマンドリンなど、定番というか、本当に”分かりやすい作品”が並んでいる。
後半では、閉館前最後の企画展「西川勝人 静寂の響き」を鑑賞。
建物の特徴を活かした作品の数々は、どれも見どころいっぱいだった。
その流れでレストランに行きたいところだが、開店前から行列ができていた。
さすがに午前10時は早く、せっかくならランチを…と思っても、そう簡単にはありつけない。
散策は自由で、ところどころにあった紅葉の赤が映えてとても綺麗だった。この広大な公開されている敷地も含めて、美術館は閉館するとなれば、自治体や周辺の人たちからしたら、たしかにもったいない。

鑑賞中、いろいろな声が聞こえてきた。
若い女性同士の会話。
「潰れちゃうんだって?」
「どうなっちゃうんだろうね?」
「知らん!」
若い男性同士の会話。
「こういうのって、見てるといろいろ考えちゃって疲れるんだよね〜」
「好きな人はずっと見てられるんだろうけどね!」
この混雑は、こういったこれまでほとんど縁のなかった人たちを呼び込んだ感じがするが、こうでもしないと客の数は限られるだろうし、ここから大きな収益を得ることは難しいだろう。
閉館発表前と比べて来館者が5倍に増えたそうで当初2025年1月下旬の閉館を予定を2ヶ月延期し、3月下旬にすることになったという。
美術館へ続く道路には、いたるところに「地域と共に30余年 文化の象徴を なくさないで!!」という立て看板があった。
でも、このまま閉館することになるだろうが、じゃあどうしたら良かったのだろうか。