7608 白鳥橋の都電遺構を見にいく
文京区後楽2丁目と新宿区新小川町の間を流れる神田川をまたぐ白鳥橋の掛け替え工事中、かつて走っていた都電の遺構が“発見”され、それを期間限定で公開されるということで見に行ってきた。
公開は、平日の日中のわずか2、3時間と限られる。
この時間だけ仕事を抜け出すのも面倒だし、かといって半日も休むほどでもないし…ということで、今日に限ってちょっと変則的な業務にした。
まず、朝のうちは久しぶりに在宅勤務として、その後、現地に移動して見学、その足で出社するというな感じで。
現地に着くと、やはりというか、それなりにたくさんの人たちが集まっていた。
以前、御茶ノ水でも同じようなケースがあって、見に行ったのを思い出した。
そのときは夜で見づらかったしそもそも勝手に見にっただけだったが、今回は公式に見学が許されたのでしっかりと見ることができた。
そういえば、このときも同じく神田川を渡る橋だったから、遺構が残りやすい場所なのかもしれない。
平日の午前中という時間帯だが、さすがにちびっ子はいなかったが、老客男女、年齢層幅広く、さまざまな人たちが集まっていた。
1971年に廃止後、アスファルトで舗装され、50年以上のときを経て、ふたたび当時の様子を伝える姿を見ることができたのは、ちょっとした奇跡のようにも感じる。
もう2度と見ることはできないと思うと、いろいろな方向や角度から、しっかり見ておきたくなる。他の見学している人たちも同じような感じみたいで、何枚も写真を撮っていた。
レールの端は、側面がよく見えるようになっていて、レールの形状がちょっと特殊な、溝付きレールになっていることがよくわかる。
当時のこの付近の写真と白鳥橋の設計図が掲げられていた。
このころは、まだ上空を首都高速が通っておらず、空がとても広いのが印象的。
公開が終わって、工事が再開されれば、完全に”思い出”となってしまう。
残念だけど、仕方あるまい。