7579 埼玉県立高校の男女共学化問題

社会・政治・事件

埼玉県には県立の男女別学高が12校(男子校5、女子校7)あるが、この共学化についての議論が続いている。

先月、埼玉県教育委員会が、共学化を求める県の第三者機関への報告書に、「教育委員会が主体的に共学化を推進する」との文言が盛り込まれた。

そうした方針を受け、県内の在校生が「男女別学を残してほしい」という立場から、県教委との間で意見交換会が行われたという。

ここでのやりとりについて取り上げた記事がとても興味深い内容だった。

「共学化は男女共同参画社会実現のための手段なのか」という質問に対して、県教委が「共学化は男女共同参画社会を推進するためではないが、主体的に推進すべきもの」と回答したそうだ。

共学化は男女共同参画社会を推進するためではないというならば、そもそもなぜ共学化すべきなのかという”大義名分”が失われてしまうではないか。

県教委の「共学化は、県教委が主体的に判断することで関係者(子供たち、保護者、卒業生など)の合意は前提としていない」という。

在校生も卒業生、保護者も反対意見が多く、卒業生のひとりでもある自分も反対だ。

この状況…以前感じた”恐怖”を思い出した。

子どもだけでの留守番や外出を「置き去り」として禁じた埼玉県虐待禁止条例が採決寸前で取り下げられた一件だ。

このときに感じた恐怖と同じで、世論で多数を占める意見と異なる動きを、なぜ止めるができないのだろうか。

これで思ったのは、どちらも埼玉県で起きたことであり、もしかするとこうした不可解な状況は、埼玉県に原因があるのではないかという気がしてくる。

最終的には、多くの人たちが考えている通り、共学化という方針が取り下げられることを願う。

Posted by ろん