7565 ロートレック展
午後から、新宿のSOMPO美術館で開催していた「ロートレック展」へ。
実は…名前はおろかどんな作品を描いてきたのか、まったくと言っていいほど知らなかった。
予習すればよかったのだが、午前中に別の企画展を見に行ってしまったこともあって、完全に”ぶっつけ”で来てしまった。
まず圧倒されたのが、膨大な素描の数々。
本当に、さっと描いたと思われるものから、かなり描きこんでいるものまで、さまざま。
なかには、かなり雑な感じに見えるのも混じっていたりする。
そして、特徴的なポスターなどへと続く。
原則写真撮影不可だったが、一部の作品のみ撮影可になっていた。
素描で描かれた特徴的なデザインは、そのままポスターでも生かされている。
何より気になったのは、描かれた人物の表情や仕草が、とてもリアルなものではないということだ。
もちろん、どんな人を描いているのかなんて知らないけど、見ていると、おそらく描かれた人たちの特徴をかなりとらえているのだろうなと思わせる。
前述の通り、基本的に写真撮影不可だが、階段の踊り場には、作品をモチーフにした、注意書きや案内が貼ってある。
作品の一部を切り抜くような感じになっている。
どれも、いい感じに切り抜かれていて、美術館のセンスが光る。
ロートレックが活躍した時代は、ジャポニズムが広まっていた時期で、当然彼も多大な影響を受けたうちのひとりのようだ。
浮世絵に影響を受けたことでも有名なゴッホとも深い親交があったという。
SOMPO美術館といえば、ゴッホのひまわりを所蔵しているが、こうしてロートレックの特別展の最後を、ゴッホの作品で締めるというのは、ちょっと不思議な縁みたいなものを感じる。
SOMPO美術館に初めて訪れたのは、今年の春だった。
そのときから、カフェの休業が続き、ミュージアムショップもひっそりとしていることが多かったが、今日はカフェもオープンしていて、ミュージアムショップも大賑わいだった。
帰ってから、いろいろ検索してみると、ロートレックには、さまざまなエピソードもあって、とっても興味深い人だとわかった。
今後、意識してみようと思う。