7554 東京アメッシュのレーダー基地局

科学

ゲリラ豪雨の頻度が増している感じがする。

しかも、すぐに止まず、そのまま”線状降水帯”として、雨が降り続く。

勢力の衰えない台風が次々とやってくる。

こういった状況が続いていることもあって、最近は、これまで以上に、雨の降り方を意識する場面が増えた気がする。

自分は、以前から東京都下水道局の運営する「東京アメッシュ」を利用して、雨の様子を見てきた。

同様の新しいサービスやサイトが登場しても、ほぼリアルタイムに近い雨の様子と、現在に至るまでの雨の変化を分かりやすく教えてくれるこのサイトには敵わないと思う。

ただ、ちょっと気になっていたのは、以前も紹介した、雨の様子が放射状に写し出されてしまう現象だ。

これは、おそらく近隣のビルによって、レーダーに影ができてしまっていると思われるが、そのせいで精度が落ちてきてしまっているのではないかということが気になっていた。

そして最近は、2か所あったレーダー基地局のうちの1か所の運用が止まってしまっているようで、それも気になっている。

東京アメッシュでは、港レーダーと稲城レーダーの2か所から観測していて、点検等で1台が停止しても、相互に補完できるようになっていた。

しかし、港レーダーが設置してあった、東芝ビル(現浜松町ビルディング)の取り壊しを見据えてなのか、レーダーが停止してしまったようだ。

いろいろ検索して調べてみたものの、それを明確に示す証拠が見つからず、唯一公式のページで、

港レーダー(東京都港区) ※更新中

の文言があるだけだった。

中央付近に放射状の筋が見える
中央付近に放射状の筋が見える

現在、稲城レーダーだけで運用しているのではないかと思うのは、港レーダーからの放射状の筋がなくなり、稲城レーダーだけで見られるようになったからだ。

レーダーは観測地点から離れれば離れるほど、その精度は落ちてしまう。

稲城から都心の様子を見るには、ずいぶんと距離があって、誤差も出てきそうだなと感じてしまう。

傾向を掴むぶんにはいいのかも知れないが、早く港レーダーの代替が用意されるといいなと思う。

Posted by ろん