7553 もうすぐ24時間テレビ
毎年“恒例”の日本テレビ「24時間テレビ 愛は地球を救う」は、近年放送を重ねるたびにさまざまな批判が集まっている。
そして一昨年のジャニーズ問題に続き、昨年発覚した系列のテレビ局社員による着服問題により、これまでにない批判の高まりを見せているが、そうした“逆風”のなか、「24時間テレビ」は今年も放送される。
その今年放送のメインテーマは「愛は地球を救うのか?」ということで、見ようによっては、かなり“挑戦的”にも見える。
24時間テレビの放送前には、番組のタイアップや“宣伝”が増えてくるが、さすがに今年は、きわめて“おとなしい”し、いろいろと気を遣っている感じがする。昨日、日本テレビの前を通ったとき、宣伝らしい宣伝がなく、今週末放送だったっけ?と少し不安になるくらいだったが、エントランスに告知があった。
ただロビーに入ってみるとは、募金箱が置かれるくらいで、ほかに関連するような広告の類は一切なかった。できるだけ多くの寄付を募りたいのなら、もっと大々的に告知するのは当然と言えば当然のことだが、今年はそれと真逆な感じ。
そこから見えてくるのは、とにかく番組として放送を続けるようにして、けっして中止にはしたくないという意志だ。
24時間テレビの果たした役割は、決して小さくないし、それで救われた人たちも多いはずだ。
この番組の支援があるおかげで成り立っている事業もあるかもしれない。
だから、そう簡単に止めるというわけにもいかないという面もあるだろう。
その部分を大事にしたいということであれば、さまざまな批判に対しては、逃げることなく、きちんと説明すべきではないかと思う。