7549 「うるしのかたち展2024」
東京藝術大学漆芸研究室が主催する研究成果展で、研究室にゆかりのある方々の作品が展示されている。
到着したとき、たまたまギャラリートーク開始のタイミングだったようで、初めから終わりまで、話を聞くことができた。
お話ししてくれたのは、今年4月から教授に就任されたという青木 宏憧さんで、”中の人”ならではの、興味深い内容だった。
ご本人は、最初から漆をやろうと思ってたわけでな買ったが、磨き上げた艶が好きで、その魅力に取り憑かれたという感じのようだ。
作品の紹介もおもしろかったが、興味深かったのは、今回の展覧会に出品している他の教授とのエピソード。
藝大構内にも、漆の木があるそうで、それを一緒に観に行こうと誘われ、行ってみると、その新芽を「美味しい」とパクパク食べたというのだ。
それくらい?漆が好きなのだ。
ギャラリートークの最後に、漆はとても応用の利く素材で、さまざまな表現ができるという話があった。たしかに、これまで観てきた、もさまざまな漆の作品も、今回紹介されている作品でも、同じ漆をを使っているとは思えないくらい、多彩な姿を見せてくれている。
素材にもなるし、接着剤にもなるという、稀有な存在なのだ。
いろいろ気づきもあって楽しかったが、陳列館は天井が高いせいか、建物が古いせいか、冷房が入っているのに、暑くて仕方がなかったのが残念。