7531 意地悪ベンチ
新宿野戦病院を見ていたら、以前ちょっと話題になった“意地悪ベンチ”が登場した。
先日見に行ったベンチは、座面にコーンを固定した“簡易タイプ”だったが、ドラマに登場したのは、座面が弧を描いていて、ベンチの上では横になれないような作りになっていた。
こちらのほうが、“意地悪度”が上かもしれない。
このタイプの”意地悪ベンチ”を見てやろうと思って、実際に設置されているらしい場所まで行ってみた。
ドラマで使われた場所ではないようだが、先日の西武新宿線中井駅近くにあったベンチ同様、やはり住宅地のなかにある公園に設置されたものだった。
意地悪ベンチは、その場に人を留まって騒がれたくないのが目的なのだから、目的は達成することはできそうだ。
周囲は住宅ばかりで、もし夜中にここで騒がれたら、かなり迷惑であることは想像に難くない。
少し視線をずらすと、新宿の超高層ビルが見える。
新宿や大久保は目と鼻の先だし、あまり治安はよくないのかもしれない。
立て看板がやたら目立つ。
ふだんは、まず歩かない場所だから、何気ない風景でも、いろいろと気になってしまう。
しばらく歩くと、中央線や山手線のガード下をくぐる。
いつもだと電車の車窓から眺める場所だ。
そのまま歌舞伎町の方まで足を伸ばしてみた。
着いた場所は、ドラマでも登場した場所を何気なく歩いていたら、こそが夜間は閉鎖している公園だったことを知った。
歌舞伎町近くの公園は、ベンチどころか公園すら入らせないようになっていたのだ。
最初からゆっくり座らせないのではなく、そもそも公園を使わせないということであっても、それが”意地悪公園”にはならないのは、不思議と言えば不思議だ。
それとも、ここの場所柄、”仕方がない”ということなのだろうか。
トー横あたりを通ってさらに歩いていく。
ここまで足を延ばしたのは、これまで一度も足を踏み入れたことがなかった、新宿ゴールデン街をちょっとだけ見て見たかったからだ。
暗渠の上の遊歩道みたいになっている場所は、かつて都電の専用線があった場所だったというのは、以前何かで見たことがある。
そして、新宿ゴールデン街の朝の様子の写真を撮ろうと思ったら、どうやら”撮影禁止”で、撮影したい場合は許可が必要なのだという。
いろいろ事情があるのだろう。
ただ、せっかく来たのだから…という思いもある。
公道からの写真であればよいだろう…と、ちょっとだけ写真を撮ってみた。