7522 東京海洋大学(越中島キャンパス)をざっと巡る
今朝はちょっと時間があったので、ふと東京海洋大学の構内を歩いてみようと思い立った。
キャンパスが2ヶ所あるが、今日行ったのは越中島のほうで、最寄駅も越中島駅である。
東京23区でもっとも乗降客が少ない駅で、快速は通過する駅だが、快速そのものの本数が激減したので、乗り降りの極めて少ない駅の利便性が上がるという状況だ。
発車メロディが、極端に短く切られて流れることから、鉄道ファンから「即切りの聖地」と揶揄されるだけあって、次々とやってくる京葉線の発車メロディは異常に短い。
駅の階段を上がると大学のすぐ前に出る。
校内に入るための門は「越中島門」が近いようだ。
構内を散策する。
まだ7時台ということもあって、人の姿がほとんど見られない。
木々の多さから、セミの鳴き声がすごい。
そして散在する建物がどこか不気味だ。
船に関連する施設などがあちこちにあって、そのキャンパスを囲むように周囲には、数多くのタワーマンションが“林立”している。
重要文化財「明治丸」が“置かれていた”。完全に陸上にある。1873年(明治6年)イギリスに発注した「灯台巡回船」だという。
その当時、この船が我が国にとっての最優秀船であったことから、灯台見回り業務の他に小笠原諸島への派遣、御召船などでも活躍している。
1876年の北海道・東北地方巡幸において、7月20日に横浜に無事帰港したことを記念して制定されたのが「海の記念日」で、現在の海の日となっているという。
この船が、先週あった海の日のきっかけとなったのだ。
特定日には船内の公開もしているようだが、夏のあいだは中止しているようだ。
船内は、冷房などの空調ができないためだろう。
すぐ近くには、「明治丸海事ミュージアム」があるが、こちらも来月いっぱい休館してしまっているようなので、9月以降ぜひ見学してみたい。
ぐるっと回りこむようにして、正門のほうに出てきた。
どっしりと構えた建物は「一号館」で、1923年(大正12年)の関東大震災によって焼失した木造校舎の跡地に、1932年(昭和7年)に建てられ、国の登録文化財に指定されている。
現存する日本最古のドーム状の天文台という第一観測台は、1903年(明治36年)に建設されたそうだ。
東洋一といわれた最新鋭の天体望遠鏡が設置され、屋根の半円形ドームは手動で360度回転できたという。
その奥には、第一観測台と同時期に建てられた第二観測台がある。
こちらも、第一観測台と同じく重要文化財に指定されている。
第二観測台は、子午線上を通過する天体の位置を精密に観測する子午儀が設置され、正確な経度や時刻を決める観測に使われたという。