7521 ジェットフォイル故障
東海汽船のジェットフォイルが航行中、舵が故障したため一時漂流するというトラブルが発生した。
この船は、昨日7時45分に東京竹芝を出港して式根島に向かっていた「セブンアイランド愛」で、途中、千葉県の房総半島沖で故障した。
その後、巡視船やタグボートで曳航されるも、実に丸一日近く掛かって、今朝5時半すぎに、ようやく伊豆大島岡田港に到着したという。
自力航行できないジェットフォイルは、非常に揺れやすい状態のはずだから、乗っていた乗客116人は、本当に大変だっただろう。
この「セブンアイランド愛」は、東海汽船が保有する4隻のジェットフォイルのうち、最も古い船体という。
竣工は、44年前の1980年ということで、老朽化が進んでいたことは間違いない。
置き換えが進まないのは、建造費の高さに尽きるという。
それなりの需要が見込めなければ、こうした特殊な船を製造するための設備やノウハウを維持し続けるのは難しい。
最新の船体は2020年製造ということで、それに続く新造は行われていないという。
ジェットフォイルは途絶えてしまうタイムリミットに差し掛かっていると言っても過言ではない。
離島を結ぶ高速船としては、こうしたジェットフォイルがもっとも適していると言われているが、維持ができない状況が、刻一刻と近づいてることになる。
かつて、こうした公共交通機関においては、どんどん改善されてたり、良くなることだけしか考えたことがなかったが、こうしえt、これまでできたことができなくなるという状況が増えていくのだろうか。