7494 土合霊園地
「土合霊園地」は以前から行ってみたかったところだ。
昨日初めて訪れた湯檜曽駅前を通り、日本一の“モグラ駅”として有名な土合駅を通って、さらに車で数分ほどのところにある。
谷川岳インフォメーションセンターの駐車場に車を停める。まだ6時前で周囲には誰もいない。
昨夜から降る雨が時折、遠くの景色がかすむほど強まっている。
土合霊園地は、谷川岳インフォメーションセンター近くにあって、谷川岳で遭難した人たちの慰霊碑が集まっている。
特に気になったのは「過去碑」と呼ばれる遭難者の名前が記された墓標。谷川岳は、世界で最も危険な山として知られ、実に800人以上が亡くなっているという。
検索してみると、この過去碑は、1967年(昭和42年) に遺族の寄付によって建てられたそうだ。
最初の遭難者は1931年(昭和6年)から年代別に記されている。
一番新しいのは過去碑の一番左下に、2023年(令和5年)で1人の名前があって、その後ろのほうは空白になっている。残念ながら、今後少しずつここに新たな名前が加わってしまうことを示唆しているのだ。
ふと、この過去碑は、将来どれくらい刻まれることを想定していたのだろう…と思って、最初の遭難者の名前は、碑の一番右上にあるかと思ったら、中寄りにあって、一番右上は1980年(昭和55年)だった。
ちょっと意外だったが、これは、ここまで遭難者が後に続くと思わず、余白をあまり取らなかったからなのかな…と思った。碑の位置をずらすのは難しいので、碑の左右に追加していったのだろう。
これ以上、遭難者の名前が刻まれないことを祈った。