7424 朝久里浜
なんとなく気になっていても、あえてわざわざ行こうとするにはちょっと躊躇する…という場所がある。
そういった場所は、条件が揃えば“行く場所”となるわけで、今回出掛けてきたのは、まさにその条件が揃った久里浜だった。
横須賀線の久里浜駅始発列車が、留置線からホームに入るためには、いったん引き上げ線を使って移動する必要がある。
その引き上げ線の末端が、ちょうど踏切の目の前というちょっと変わった様子が見られるということで、以前から気になっていた。
ただそれだけを見に来てもいいが、いかんせん遠いので、これまでチャンスがなかった。しかし、その久里浜駅からちょっと行ったところにある、「くりはま花の国」で、ちょうどネモフィラが咲いているというニュースを知り、それならいま見に行くしかない!となった次第。
“時間優先”ということで、京急で久里浜までやって来た。
留置線から引き上げる列車はそんなに多くなく、遅くなればホームから直接折り返しの列車ばかりになってしまうから、のんびりできない。目的の踏切である八幡第2踏切へ急ぐ。
ここの踏切は“第4種”と呼ばれる、警報音も遮断機もないタイプのものだが、先方には第1種踏切があるので、列車が近づくタイミングがわかる。
そして列車を待つ。
遠くで警報音が鳴ったのが聞こえた。
ゆっくりと列車が近づいてくる。
せっかくなら動画を撮ろうと思って、撮影を始めた。
しかし撮っていた位置が悪くて踏切を横切る車などの邪魔になりそうだったのと、ちょっと変わった感じの風景を撮りたいと思い、いったん撮影中止して、位置を直して撮影再開。
ギリギリのところで、やってきた列車の目の前を、ちょうど横切る車を含めた撮影ができた。
列車がゆっくり動いているせいか、ほとんど音がしないから不思議な感じ。列車は停止して前照灯が消える。
どれくらい止まるんだろう…と思ったら、すぐに折り返して久里浜駅に向かって出発してしまった。
あっという間だったが、期待通りの様子が見られてよかった。
次は、ネモフィラだ。
ここから1kmちょっとある。
少し遠いが仕方ない。
高低差がないところは良かったが、入口のところから坂と階段が続く。
事前にネモフィラが咲いていると想定した場所は違っていたみたいで、さらに階段を上がっていくと、ようやくネモフィラが咲いているところに到着。
もうちょっと咲いているかと思ったら、けっこう散り始めていたせいか、隙間が目立った。
せっかく高台まで上がってきたのに、ちょっと残念。
住宅街を抜けた先に公園があった。
いつ以来だろう…少なくとも前回来てからは20年以上は経っていると思う。
さらに足を伸ばして海岸まで来たが、人の姿はまったくなかった。
出社する前に、海にいるってなんだかちょっと不思議な気分。