7059 不安と安心
”常識”が通用しない人や組織というのは、ちょっと怖い。
統一選「責任を痛感」 共産・志位氏
共産党の志位和夫委員長は27日の記者会見で、統一地方選で同党が議席を減らしたことについて、「私も含めて当然責任はある。痛感をしている」と述べた。
進退を含めた責任の取り方を問われたのに対し、「今の党の状況を前向きに打開していく」と話し、委員長辞任は否定した。
政党というものは選挙で所属する議員がどれだけ選ばれるかが問われるもので、その党首や代表がその責任を負うものというのが、ごくごくふつうの考え方だと思う。
そして一般的には、辞任や交代という形で責任を取るものだが、いつものように、それを否定している。
選挙によって民意を伝えられない政党というものを、どう解釈したらいいのか不安になってくる。
つまり「選挙なんて関係ない」と言っているに等しいからだ。
もっとも日本共産党は、選挙に対しては“否定的”で、先日も、共産党員の直接投票による党首公選制の導入を訴えた党員を除名処分にしたことが大きく話題になっている。
”民主主義”という考え方を持っていないという意味では、一貫しているとも言える。
だから委員長の「今の党の状況を前向きに打開していく」という考えに、寸分の揺らぎもないのだろう。
「おかしいのは民意であって自分たちに誤りはない」と本気で考えているのだろうな…と思う。
もちろん、信条や思想は自由だから、それを否定はしない。
前述の不安の一方で少し安心しているのは、選挙のたびに議席を着実に減らしていっているというところ。
これは、きちんと民主主義が機能していると言えるからだ。