7057 物価の“優等生”って言われてたけど

ビジネス・経済

いろいろ重なり過ぎて…
いろいろ重なり過ぎて…

たまごの高騰が止まらない。ただでさえ光熱費をはじめさまざまな原材料の値上がりが続いているなかで、まるでさらにダメ押しの値上げを狙ったかのような鳥インフルエンザの蔓延は、関連する業界へ決定的なダメージを与えたように思う。

これまで、たまごは「物価の優等生」と言われ、ここ数十年、小売価格がほとんど変わらなかったことはよく知られている。

しかしこれは、優等生なんかではなく、ただ“適切な値上げ”をすることができないままだったという見方もできるだろう。

これまでの、たまご価格が値上がりしない状況を、生産者が望んているとはとても思えない。

日本はデフレが続いたせいで、結果的にモノの値段が上がることがなかったが、モノには適切な値段というものがあるはずだ。

必要なコストは適切に転嫁されるべきで、生産者がそのしわ寄せを負担するのはおかしい。

この“優等生”という言葉の裏には、“しわ寄せ”という現実があるように思えてしまう。

Posted by ろん