6919 「メディアは正しい」が前提になっている
先日の、たったひとりの苦情から公園が閉鎖になった件に関連したコラムを見て考えさせられた。
市に苦情を寄せていたのは大学の名誉教授だそうです。教育者が、子供の遊びにクレームをつけて閉鎖させるって、こんな話、納得いきますか? なぜ、子供に寛容になれないのか? その神経がよく分からない。
あぁ、やっぱりこういうことになるんだな…と。
伝えられたニュースを無条件で受け入れて、その内容をもとに憤慨していることに、どうしても違和感を覚えてしまう。
そのニュースで伝えられていることが本当に正しいのか、伝えられていないことは何なのか…そうしたことまで思いを巡らせることなないのだ。
ニュースがすべて正しいという前提になっている。
そして、このコラムの読者は「そうだ!そうだ!」と怒りを増幅させていって、世論を形成していくのかもしれない。
いろいろな場面で感じることではあるが、世の中は、メディアの伝え方によって命運が決まっているといっても過言ではない。
メディアに対する信頼が揺らいでいるとはいえ、まだまだ無条件に受け入れる人たちが多くを占めていると思うと、ちょっと恐ろしくなってくる。