6878 伊東の旧赤線地帯
ふと、思い出した。
そうだ。古くからある温泉地には当然ながら”赤線”があったはず…。
以前、熱海でも探して歩いたことがあったのに、すっかり忘れていた。
思い出したのは、今日の早朝6時半だった。
慌てて伊東の街まで足を延ばした。
いわゆるカフェー建築を探す。
あくまで傾向でしかないが、アールがついた門柱、モザイクタイル、格子窓や手摺り、木彫刻や丸窓など凝った装飾、外観がモルタル…といった建物だ。
ある程度あたりをつけて歩き回ると、だんだんと見つかってくる。
建物の佇まいが独特の雰囲気を感じさせる。
本当にひっそりとしているから、急いでいるとつい見逃してしまう。
ブログの記事なども参考にする。
でも、こんな建物があった…という比較的最近の記事であっても、本当にあっけなく取り壊しが進んでしまうことが少なくなく、見つからないことも多い。
それだけに、見つけられるととても嬉しくなってしまう。
こちらはいくつかのブログの記事を参考に見つけられた。
旧赤線地帯の名残を象徴するアーチらしい。
かつて、どのような姿だったのかを調べてみたが、残念ながらあまり詳しいことはわからなかった。
限られた時間のなかで、かつての名残を探す。
そしてこれは、たまたま目にしたのが、こちらのお店…
「大人の貝酔欲情」
なんという“素晴らしい”センス!
同じ名前で他にもあるのかなと思って検索すると、”伊東オリジナル”のようだ。
閉店してずいぶん経っているように見えたが、伝聞の伝聞の情報だが、2015年8月ごろに閉店したという。
もう7年も経てば、ここまで朽ちてしまうのか…。
時間があれば、もうちょっといろいろと見つけられたかもしれない。
また機会があれば探してみたいが、それまでに少しでも残っていればいいけれど…。