6853 イッタラ展

渋谷のBunkamuraで開催中の「イッタラ展」を鑑賞。
お客さんは多い。やはり、北欧デザインは人気のコンテンツなのだ。
予約時間が30分刻みとなっていて、その区切りの時間ともなると、入口付近にたくさんの人たちが集まってくる。
新型コロナウイルス感染症対策ということだが、時間を区切ることでかえって、密集を生み出しているというのも変な感じだ。
今回の企画展で、写真撮影ができるのは、入口と出口の2か所に設置された、撮影用のスポットだけだ。


これまでも北欧デザインは注目してみてきたこともあって、だいたいざっくりはわかってるつもりで鑑賞するが、今回は特に製造工程の紹介が気になった。
以前から、ときどき、製作用の木枠を見たことはあったが、これがいったいどういうふうに使われるのかについて、意識したことがなかった。
いや無意識のうちに、木枠もきっと使い切りなんじゃないかと勝手に思っていた。
だって、1000度以上の溶けたガラスに耐えられるわけがないのだ。
しかし、それはまったくの誤解だった。
水に浸けた木枠に溶けたガラスを入れても、水が瞬時に蒸発して隙間ができることで、ガラスが木枠に付いたり、木枠が燃えてしまうこともないというのだ。
まぁ展示さえれていた木枠はずいぶん焦げてる感じはしたけど、少なくとも使い切りということはなさそうだ。
現在はスチール(鉄)の枠も併用して使っているようで、それぞれの作品が展示してあった。
木製枠で作られたほうが、波打つ表面があってとても味のある雰囲気に仕上がっている一方、スチール製は表面が滑らかでつまらない…なんてこともありそうなものだが、イッタラの作品はそもそも形状自体に個性や特徴があるから、実際、まったくそんな印象を受けなかった。