6809 怖い政務官の選任
さまざま存在する意見や考え方は、当然尊重すべきだとは思う。
しかし、この人の、これまで物議を醸した発言は、一般的な多くの人たちの意見とは大きく異なり、当事者を傷つけるものであった。
一個人ならともかく、それが国民を代表する国会議員であれば、さまざまな立場の人たちがいることを考えるべきだと思うが、言動を見ていると、それが感じられない。
それどころか、自分の考えを周囲に理解してもらおうという働きかけのような動きもまったく感じられないのだ。
たとえ、批判を浴びるほどの言説ではあったとしても、それが正しいと思うのなら、周囲を説得して理解を広げる努力はあってしかるべきだろう。
しかし、ただ炎上するような言動を繰り返すだけだ。
そう考えると、本当にこの人自身の本心から来る言動ではなく、あくまで“ビジネス”なんだろうな…と思うと合点がいく。
それはそれで理解したとしても、もっと問題だと思ったのは、こういった人物を、あえて政務官という職に就ける、首相の判断だ。
仮にこの人事に対して賛否を問うたら、否定的な意見が圧倒的であるのは間違いないのに、それをあえて今回のような人事が断行されえてしまうところに、とてつもない“怖さ”を感じてしまう。