6724 無粋というか…

久しぶりに箱根登山鉄道を利用することになった。
やってきた車両は、最新型の3000形だった。
014年に導入されているから、もう特別新しくもないのだけど、一度も乗ったことがないとなると、やっぱり乗ってみたくなる。
これまでなかな機会がなかったが、今日ようやくそのチャンスに恵まれたのだ。
どうせ乗るなら、最前列の展望席だろう!ということで、箱根湯本駅に到着した3000形に乗り込む。

目指した展望席には「優先席」の文字が…
座りたい欲求に駆られたが、これだけ混雑している状況では、誰にも譲らないで済むはずもなく、泣く泣くその後ろの座席に座ることにした。
空いた展望席には「自分たちは優先席でいいよね」と言いながら、初老の元気そうな夫婦が座った。
致し方ないといえば致し方ないのだけど、なぜここを優先席にしているんだろう…と思う。

“座わる”という機能以外に、他に選択の余地がない“展望”という要素があるところを優先席に割り当てられてしまったら、むしろ優先されない方の利用機会が奪われることになる。
まぁこれは展望席に座れなかった、“僻み”のようなものだと思うけど、何と無粋な設定だろう…と思ってしまった。