6669 震災遺構と伝承館をめぐる…大川小学校
前回来たときは、ぬかるみがそのまま残っていたが、現在はきれいに整備され、校舎を間近に見ることができるようになっていた。
今日は、ここで亡くなった84人に合わせ、84本の竹にあかりを灯す「竹あかり」が行われるということで、全体的に賑やかだった。
こうして賑やかなのは、けっして不謹慎という感じではなく、むしろ亡くなった子どもたちのためにも、楽しく過ごしたほうがいいという感じもした。
ここにも伝承館が作られていて、かつての小学校の様子や裁判についても説明があった。
竹あかりの点灯までは、まだ時間があったので、周辺を歩いてみた。
小学校の裏手の山に上がってみようとしたが、見た目よりもかなり勾配が急で、さすがに小学生には上がれなさそうだった。
避難するには無理がありそうだった。
もう少し遠くへ逃げなければダメだったかもしれない。
ふと、さらに上の方には何人か立ってる人がいたことに気づく。
どうやら上がれるようだ。
行き方を探すと、踏み固められた小道がって、そこを上がると、簡単に同じ場所まで行くことができた。
もし、子供たちもこの同じ場所まで避難できたとしたら…こんな悲劇は起きなかったかもしれない。
17時30分の点灯式が始まる。
複数のテレビ局が取材に訪れていた。
17時30分ちょっと過ぎに点灯して、付近は幻想的な雰囲気になった。
ここから今日の宿泊先の仙台に向かう。
途中、北上川沿いを進んだが、周囲はまったくと言っていいほどあかりはなく、怖いくらい真っ暗だった。
あの震災の夜もそんな感じだったのだろうと思うと、かなりの恐怖だったことだろう。