6607 ピーコックストア

散歩がてら歩いていたら、ピーコックストアを見掛けた。
ふだん利用しない店だから、少し店内を覗いてみる。
すると、プライベートブランド“トップバリュ”の商品が多数並んでいた。
そういえば、いつの間にか、イオンの傘下に入っていたのを思い出した。
かつては「大丸ピーコック」として、大丸松坂屋百貨店の運営する、いわゆる“高級スーパー”的な位置付けだったと思うが、いまの品揃えを見る限りでは、ごくごくふつうのイオン系のスーパーといた感じだった。
いつごろ、買収されたんだろう…と思って、調べているうちに、興味深い話を見つけた。
あのオイルショックの“トイレットペーパー騒動”のきっかけとなったのが大阪にあるピーコックの店だったそうだ。
特売広告のなかに「激安販売によって」という意味で「紙がなくなる」と書かれていたことが引き金となり、あっという間にトイレットペーパーが完売したという。
トイレットペーパーが不足しているなんていう意味ではなかったのに、騒動だけが全国に飛び火したのだ。
この騒動の半月前には、国から「紙の節約お願いする」と国民に呼びかけがあったことが不安の背景にはあったとはいえ、ほんのちょっとしたことが、大きな混乱を招くこともあるという興味深い事例だ。
ピーコックストアから、オイルショックに結びつくなんて思いもよらなかった。