6606 事件の詳細を伝える必要性って?
先日、大阪梅田で痛ましい事件が起きた。
心療内科クリニック放火して、多数の死者を出した事件。
犯人も大怪我を負って現在も入院中だそうだが、本人から事情聴取ができないせいか、やたらと事件に至る経緯を詳細に伝えられているような気がする。
事件を起こしたきっかけではなく、事件を起こす方法を詳細に伝えているような感じだ。
実際、先日の京王線車内での放火事件は、小田急の事件を参考にしたと言われているし、類似事件が後を絶たない。
誰もがこうした事件を起こそうとするわけではないが、間違いなく一定数はいるはずの“放火予備軍”に対して、きっかけや知識を与え続けてしまっているのではないかと思う。
はたして、これはいったいどういう意味があるのだろう?
先日の神田沙也加のこともそうだが、ニュースを伝える目的が「視聴者が求めていること」だということを言い訳にして視聴率や閲覧数を増やしたり、ニュースやワイドショーの“尺を埋める”ために利用してるように思えてならない。
もちろん、見る側の問題なのは重々承知しているが、一般的な思考ができなくなっている“予備軍”に対して、常識的な説得は無意味だろう。
ニュースを伝える意味をあらためて考えてほしいと思う。