6582 弥生人と新橋の夜
鳥取市の青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)で見つかった頭蓋骨の形態やDNAの分析結果をもとに制作された「青谷弥生人(あおややよいじん)」の復顔像。
これが、期間限定で新橋にやってくるということで、せっかくなので行ってみることにした。
場所は「とっとり・おかやま新橋館」で、鳥取県と岡山県のアンテナショップだ。
SNSなんかで話題になってるっていうからどんな感じなのかと思ったら、あっさり置いてある感じだった。
当時の人たちの顔を復元するというのは、以前もあったような気もしたけど、遺伝子情報も反映した弥生人の復顔は全国初の試みなのだそう。
かつて、実際にこういう人がいたと思うと、ちょっと不思議な感じがする。
この復元された弥生人を使った”町おこし”のイベントが行われていた。
まさか1800年後に、多くの人たちに自分の顔が晒されるとは思いもよらなかっただろう。
久しぶりなので、付近を歩いてみる。
新橋駅前のSL広場は、ここ最近見たことないのにぎわいだった。
待ち合わせなのか、やたらと人が多い。
C12蒸気機関車も、しっかりとイルミネーションが施されている。
ふと、気がついたのは、その背後にあったはずの、ヤマダ電機のLAVI新橋。
店の背後に回ってみると…
シャッターに書かれていた、ヤマダ電機の文字がかなり丁寧に消されていた。
まるでできるだけ存在を消そうとしているようだった。
立入禁止になっていた公園に行く。
いまも立ち入り禁止となっていたが、実際にはあまり守られておらず、ベンチに座っている人を多く見かけた。
これだけ感染者が少ないことを考えれば、同じ対策を継続する意味を考えてしまうのもわからなくはない。
路地裏を歩いてみると、もうだいぶお客さんが戻ってる感じだった。
どこも満員かというと、そういうことでもなくかなり偏っている印象だった。
入れないくらい混雑しているところと、空席が目立つところがハッキリしているような感じだ。
賑やかさが戻るのはよかったと思う。
けれど、このまま…ってことはないだろうなぁ…と、心のどこかで思ってるし、ここにいる人たちも、うすうす同じようなことを思ってるのではないかな…なんて思ってみたりする。