6371 サーリネンとフィンランドの美しい建築展
今日は所用を済ませてから、パナソニック汐留美術館へ行ってきた。
「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」を鑑賞。
今回の企画展の主役である、エリエル・サーリネンは、フィンランドのモダニズムの原点を築いたというが、名前を聞いても、まったく思い出せなかった。
しかし、実際に見たことがある、ヘルシンキ中央駅を設計したとわかると、がぜん興味がわいてきた。
さらには、ヘルシンキ市全体の都市計画につながる駅周辺の再開発計画や旧ロシアの反対によって実現しなかったフィンランドの国会議事堂計画案、紙幣のデザインまで、国家的なプロジェクトにも多く携わっていたそうだ。
かつて、フィンランドは長らくスウェーデンの支配を受け、続いてロシアから独立し建国を果たすのだが、そうした背景も、フィンランドの独特の考え方やデザインにつながっていることなども、展示を通じて紹介されていたが、全体的にどうもとっつきにくい印象だった。
サーリネンのデザインによる家具やダイニングルームの再現したコーナーなど、フィンランドデザインの雰囲気も味わえる展示もあったが、パネルの展示が多く、解説も少々難しい気がした。
もともと、この美術館は、個人的に北欧との縁が強く、ここで開催されていた企画展がきっかけで、北欧に何度も行くことになったところだけに、期待も大きいのだけど、ちょっと残念な感じがする。
最後の記念撮影ができきるコーナーも、椅子を1つ置くだけという簡素ぶり…もう少し、とっつきやすくというか、見どころというか、特徴というか、デザインの見方みたいなところを紹介してくれると、もっと興味が持てて良かったと思う。