6318 ほら見たことか…にならない
東京都からの要請を受けて、各鉄道会社が“間引き運転”を実施することになったが、昨日は、JR東日本の一部の路線で混雑が激しくなってしまったことが話題になった。
そりゃそうだろう。運転本数が減ったからといって、通勤しなくなるという発想が、まったくあり得ない。
もっとも鉄道会社も最初から分かっていて、できるだけ影響が少ないように、運休する列車の本数を絞ったり、影響の少ない時間帯を対象にしていたようだ。
しかし、それでも混雑がひどくなったと判断した西武鉄道は昨日の時点で、減便を中止にしていた。
JR東日本は昨日の混雑を受けて、急遽今日の減便を中止することになったそうだ。
こんな事態になるのは、最初から分かりきっていたことなのに、東京都のなかで、誰も止めることができないというのが、いまの政治を象徴しているような気がした。
鉄道会社も鉄道利用者も、東京都知事に対して「ほら見たことか」と思っただろうが、これまでの傾向からして都知事は別にそう思うことはないだろう。
これまでの数々の失政や公約を反故にしてきた歴史を見たら、反省することなどあり得ないことがわかる。
自分が選んだ知事ではないだけに、こうした無意味でかえって危険な指示がまかり通ってしまう状況を、とてももどかしく感じる。