6308 誰のために働いているのか
3回目の緊急事態宣言が発出されるようだ。
もうすっかり慣れてしまった感もあるが、それが感染拡大に歯止めが掛からない理由の一つなのだろうとは思う。
でも、自分もそうだが、多くの人たちは、継続して感染対策をしているはずで、宣言の有無に関わらず、生活スタイルも大きく変わることはないだろう。
今回の緊急事態宣言では、これまで以上の制限をともなうことになりそうだ。
そこで、どうしても気になるのは、国も東京都もいまだに東京オリンピックの開催を前提としているということだ。
いまや、国民の多くが疑問に思っている東京オリンピックの開催を何としてでもやり遂げると言い続ける首相のポスターを見ると、ちょっと恐ろしくなってくる。
国民の多数が反対していることをやり遂げるというところには、妥協点は皆無だ。
それでもやり遂げるというのなら、その理由をきちんと説明するのが役割だと思うが、そうしたことは一切放棄されている。
記者などの質問には、「仮定の質問には答えない」という回答と言えない答えか、そもそも質問を無視する。
これを“暴走状態”と言わずして、なんと言ったらいいのだろう。
こういう人が首相でいることのほうが“緊急事態”と思えてしまう。