6240 また正念場
東京都の新規感染者数がひさしぶりに1000人を切った。
毎週必ず多いはずの木曜日も、先週は思ったより少なかったし、減少傾向にはなっているのかもしれない。
数字だけ見ればいい傾向ではあるけれど、にわかに信じていいとも思えない。
本当は今日計上して1000人を超えてしまうところを、もともと人数の少ない月曜日に回して、2日連続で1000人を切ったということを演出したいんじゃないかとすら思えてくる。
この数字を受けて、都知事はこんなことを言っている。
12日ぶりの1千人以下に小池都知事「ここは正念場」「折り返し地点に他ならない」
また正念場…
正念場とは、辞書ではこう解説されている。
しょうねんば【正念場】
1 歌舞伎・人形浄瑠璃などで、1曲・1場の最も大切な見せ場。
2 真価を表すべき最も大事なところ。ここぞという大切な場面。
正念場という言葉は、何度聞いただろう。
“ここぞという場面”が、しょっちゅうある違和感。
検索してみたら、昨年の2月の記者会見の時点で早くも“正念場”と言ってしまっている。
(当時、拡大防止の重要な期間として定めた3週間の根拠について)
【知事】3週間の期間については、これまでの流れからいたしましても、この期間を一つの正念場ということで見て、そして定めたものでございます。もちろん専門家のご意見等々も含めての期間でございますけれども、この3週間という期間は極めて重要な期間と位置付けをさせていただいたということであります。
あと何回正念場を繰り返すことになるのだろうか。