6220 今年の箱根駅伝を観て…
年末ぐらいから、駅や電車内のポスター等あちこちで「応援したいから応援にいかない」のキャッチコピーを見かけた。
これは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年の箱根駅伝では、沿道での応援をしないように呼びかけたものだった。
中継を見ていたら…たしかに、全体的に少なめだとは思ったが、はやり…と言おうか、けっこう大勢の人たちが集まってきていたようだった。
まぁ屋外だし、それほど感染を生じさせることもないかもしれない。
けれど、それを言い始めたら、あらゆる人たちが「自分だけは大丈夫」となり、先日話題になった議員の会食のようなことが普通にまかり通ってしまう。
以前も書いたが、こういった意見に対して「同意して行動を変える人」と「意に介さず行動が変わらない人」の2つの両極端な意見に分かれるのだ。
だから、中継のテレビカメラに向かって手を振る人を、僕は理解できないのだけど、そうする本人にとっては、極めて合理的な行動となる。
なにがつらい…って、後者の人たちは、絶対にいなくなることはないし、考えを変えるということもないので、お願いしても意味がない…ということだ。
そういった意味では、彼らを巻き込まない対策ができない限り、彼らが協力せずとも効果がある対策ができない限り、事態は改善しない…ということになる。
沿道に集まり無邪気に手を振る人たちを見ていると、逆にこちらは気持ちが沈んでしまう。