6206 誤解を招く…って
首相が7人だか8人だか集まってステーキ屋で会食をしたという問題。
重要な政策や政治判断と比べたら、このこと自体は些細なことかもしれないが、それよりも、深刻に感じるのは、こういうことをすると、もう誰も首相のメッセージを聞かなくなってしまうということだ。
誤ったことをしたときちんと反省すればいいところ、「国民の誤解を招くという意味で、真摯(しんし)に反省している」という、まったく反省していないことを露呈するようでは、もう致命的だ。
「誤解を招く」というのは、反省しろと言われて反省っぽいことを言うときに使う言葉で、謝るときに絶対に言ってはいけない言葉だと思う。
そもそも、バレないと思ったのか、それともこれくらいは問題ないとでも思ったのか。
ガースーにしてもそうだが、ズレっぷりが、気の毒になってしまうほど痛々しい。
本人が気づかなくても、周りが気付けばいいのだけど、それも見込めない。
周囲もこんなひどさだ。
二階氏らとの会食に関し、西村康稔経済再生担当相は16日の衆院内閣委員会の閉会中審査で「一律に5人以上は駄目だと申し上げているわけではない」と強調。従来の説明を修正し、首相を擁護した。この後の記者会見では「専門家も何かエビデンス(証拠)があって何人以上と言っているわけではない」と述べた。
首相を守ろうするがあまり、これまでに自分の言ってきたことひっくり返してしまっている。
もうだれを見て仕事をしてるか一目瞭然で、呆れるを通り越し、気の毒になってくる。