6180 間違ってないけど違ってる
ちょっと気になっていたことがあって、今朝は品川駅まで行ってきた。
よく新型コロナウィルス感染症のニュースで、都内における人の動きを紹介するニュースの背後に映し出されている映像に、朝の通勤時間帯の品川駅港南口が使われることが多い。
ちょっとどころではなく、かなりの多く使われているのを目にする。
で、実際に、この風景はどうなっているのだろう…と、以前から気になっていたので、見に行ってみることにした。
改札を出て港南口に向かうが、大げさでもなんでもなく映像で見た通りのすごい人の数だ。
それが、けっこう速いペースで歩いている。
しゃべっている人など誰もいないし、歩くスピードが速いせいかスマホを見て歩く人も少ない。ただひたすら出口に向かって黙々と歩いている。
そして、港南口に出てみると、ここから一気に人の流れが分散している。
ちょうどそこで待ち構えるかのように、マスコミにカメラが3社ほどいた。
彼らと同じ位置…正確に言えば、その背後から、人の流れを見てみると、確かにテレビで見る映像そのままの風景があった。
けっして、大げさではなかった。
でも、まったく会話もなく、ほとんどの人がマスクをして、どんどん同じ方向に歩いている限りは、感染のリスクは限りなく低いだろう。
そういった意味では、この光景は、むしろ”安全”を示しているはずなのに、映像で取り上げられるときは、人の多さを伝えるときだ。
実際に起きている状況は間違ってないのに、使われ方が違ってる感じで、なんだかおかしなものだと思った。