6175 江戸の土木展

太田記念美術館へ行ってきた。
原宿駅から表参道駅方面へ徒歩数分ほどのところにあるのだけど、すごい人でビックリ。
みんなどこに行くんだろう…と思ってしまう。

そこからほんのちょっと路地に入ったところに、太田記念美術館はある。
浮世絵専門ということもあってか、これまで縁がなく、初めて行った美術館だった。
今回気になったのは、“浮世絵”と“土木”という組み合わせだったからだ。
土木とは、道路や河川、橋梁、港湾などを造る大規模な工事のこと。
江戸はそうした土木の上に成り立ち、発展した都市だと言っても過言ではないだろう。
街はダイナミックに変化していくのは、今の東京と同じで、土木はとても身近だったはずだ。

以下の6つのテーマに分けて、紹介されていた。
橋
水路
埋立地
大建築
再開発エリア
土木に関わる人々
最初、自分の勝手なイメージで、建設過程などを描いた絵などがあるのかな…と思っていたが、そうではなく、土木工事によって造り出された、さまざまなインフラが描かれている浮世絵作品が展示されていた。
思ったより大勢の鑑賞者がいる。
興味のある人が多いのか、場所柄か?
以前、都内のあちこちを見て回った、名所江戸百景の絵も多数展示されていた。
江戸の土木は、けっこうモチーフにされることが多かったのだとあらためて実感。
橋にしても建物にしても、そのまま残っているのは稀でも、現在も当時と変わらぬ同じ場所にあるというところが、その絵をとても身近に感じさせる。
一部では紹介されていたが、自分があちこち見に行ったように、他の絵でも、現在どうなっているかというところを詳しく紹介してもらえたらもっと楽しめたと思う。
いずれ、また機会あれば、実際の場所と見比べてみても面白そう…と思い、滅多に買わない図録を買ってしまった。