6144 気にする人、気にしない人
所用で池袋までやって来た。
以前豊島区役所だったところは、すっかり変わってしまって。以前の様子を思い出すのは難しいほどになっていた。
そして、それよりも驚いたのは、異常なほどの人の多さだった。
イベントか何かだろうか…屋外ではあるが、明らかに、いわゆる“3密”状態だった。
そして、その付近の飲食店も、あまり対策らしい対策をしている感じはなかったのも気になった。
座席間隔などは以前と大して変わらず、わずかにレジがビニールやアクリルなどで仕切られている程度だった。
街を歩く人たちは、みんなマスクをしているが、食事は無理なので、当然マスクなしだ。
以前だったら、別になんてことのない光景だが、今となっては、かなり押し込められた感じで、ちょっと躊躇ってしまうほどだった。
この様子を見ていると、もう新型コロナの感染拡大を気にしている人なんてほとんどいないんじゃないか…と思える雰囲気だった。
10月1日から、GOTOトラベルキャンペーンに、東京発着が加わったことで、旅行客数が急増しているというニュースもあった。
その一方で、いまでも気にする人は引き続き警戒をしているし、今後の感染拡大を恐れて、より一層行動を控える人も大勢いることだろう。
こうなると、感染拡大を「“まったく”気にしない人たち」と「“極端に”気にする人たち」のそれぞれで別々の経済圏が生まれてくる感じがする。
どっちがいいとか悪いとかいうことはないのだけど、今後どういう社会になっていくんだろう…という漠然とした不安を感じる。