6096 築地市場跡の暫定道路を歩く
虎ノ門と豊洲を結ぶ”環2通り”と隅田川を渡る”築地大橋”などは、建設が本格化する前からずっと気になって見守り続けてきた。
汐留交差点のすぐ近くにはトンネルが完成している。
汐留から虎ノ門まで続くトンネルは、すでに完成しているが、この先のトンネル出口が、ちょうど旧築地市場内にあって建設が遅れていて、このトンネルが使われるようになるのはもう少し先になる。
首都高速の下をくぐって先に進む。
少し前まではこのあたりもかなり工事が行われていたが、いまはずいぶんすっきりしている。
暫定道路ができたので、無理やり作られていた迂回路は閉鎖されていた。
左にカーブしている先には、かつて築地市場の建物があったが現在は完全にその姿がなくなって見通せるようになっている。
そして、そこを新しい道路が貫いている。
以前は、この場所にそれなりに大きなビルや市場関連の建物が並んでいたが、現在は完全になくなってしまっている。
築地大橋まではまっすぐ。
築地大橋に到着。
この橋が据え付けられる工事を見学してから、もう6年経った。
写真ではわからないだろうが、今日も暑い。30度は優に超えている。
前東京都知事の名前を見つけた。
とても見通しがいいが、風がないからちっともさわやかではない。
振り返ると、旧築地市場が一望できる。
広大な駐車場のようになっている。こんなものを作るために、あの築地市場が取り壊されてしまったのかと思うと、なんだか残念に思えてくる。
ふたたびいま歩いてきた道を戻る。
仮囲いには、ずっと東京オリンピックとパラリンピックのキャラクターが描かれていたが、東京も、日本も、世界も、いまはそれどころではない感じだ。
収束の見通しが立たない以上、このまま幻のオリンピックになってしまうのだろう。
この風景も貴重になってくるかも。