6087 “しま”か?“とう”か?

歴史・地理

人口わずか5000人ほどで、30人以上の感染者が出てしまった、鹿児島県の与論島。

ニュースで気になったのは、与論島の呼び方だ。

与論島…沖縄がすぐ目の前
与論島…沖縄がすぐ目の前

“よろんとう”だと思っていたが、正しくは、“よろんじま”らしい。

なぜこうした違いがあるのか検索してみたら、観光協会のサイトに、こんな記述があった。

他の島と差別化をしてイメージアップを図る為に、カタカナ表記で「ヨロン島」読みを「ヨロントウ」としてプロモーションを行いました。

なぜ、“しま”ではなく、“とう”なのか?

海外の常夏のハワイやグアムなどのイメージと重ねながら、海をメインにした南の島を連想してもらえるようにした。

オワフ島、マウイ島、グアム島…たしかに、海外の島は、“しま”ではなく、“とう”と呼んでいる。

それに準えた表現だったのだ。

ちょっと前だが、東京都小笠原村に属する「硫黄島」は、2007年「いおう“しま”」から「いおう“とう”」に変更されている。

理由は、地元で旧島民が「いおうとう」と呼んでいたことによるもので、こちらは、国土地理院による変更だから、正式名称が変わったことになる。

呼び名だけでも、歴史があるのはとても興味深い。

Posted by ろん