6082 気になる表現

新型コロナウイルス

1万人と第2波
1万人と第2波

増え続ける新規感染者数は、今日、ついに366人と過去最高の人数に達してしまった。

コロナ関連のニュースで2つの気になることがあった。

一つ目は、累計で1万人を突破したというフレーズだった。

そりゃそうだ。累計なのだから、新型コロナウイルスが根絶しない限り、必ず“達成”してしまう数字だ。

これを伝える意味…ってなんだろう?と思う。

新規オープンした施設の来場者数みたいな数字をわざわざ見出しに持ってくるのは、やっぱり、注目を集めたいというニュースの“本能”みたいなものか。

これだと変化がわからない…
これだと変化がわからない…

二つ目は、第2波懸念という言葉。

22日の会見で小池東京都知事は、感染が拡大する現状について「第2波かどうかは分析が必要」としながら「第2波かも知れない、という心構えで」と強い警戒を呼び掛けたそうだ。

いったい第2波ってなんだろう?

それを受けてか、ニュースでもやっぱり、第2波は来てないふうなのだ。

以前見ていた東京都のサイトを久しぶりに見てみると、はっきりと新規感染者数の増加が見て取れる。

しかし、対象期間の指定ができないので、単純に増加してるということだけで過去との比較ができなかった。

そこでヤフーが提供しているサイトを確認してみると、あらためて現在の深刻さがわかった。

文字通り、2つ目の大きな波があることがわかる。

いま2つ目の波があるけど…
いま2つ目の波があるけど…

これは、どう見ても“第2波”だろう。

“分析が必要”だなんて言っても、誰も第2波を定義していないのだから、結果なんて出るわけないのだ。

第2波ということを認めたくないんだろうなぁ…としないことが、あまりにあからさまで、ちょっと笑ってしまう。

認めたら負けなのかもしれない。

Posted by ろん