6059 消えるホタテ貝

ビジネス・経済

このニュースを読んで、いろいろなことを思った。

石油元売り大手の出光興産は19日、昨年4月の旧昭和シェル石油との経営統合後に検討してきた全国給油所の新ブランド名を「アポロステーション」に決めたと発表した。ホタテ貝のマークで知られる旧昭シェル系の約3000カ所を含む全給油所を対象に、来年4月から、出光系で使われているローマ神話の太陽神アポロをモチーフにした新デザインの看板に順次変更する。

そういえば出光興産と昭和シェル石油が経営統合していたことを思い出した。

ただあまり印象に残っていないのは、よく目にするガソリンスタンドはのブランドは、そのまま変わっていなかったからだろう。

それがついに統一されるというニュースだった。

シェルのロゴを、この記事では”ホタテ貝”と表現しているが、こうして言われてみるまで”ホタテ貝”だったと意識はしていなかったから、ちょっと違和感がある。

でもこの”ホタテ貝”は、数あるガソリンスタンドのなかでも、とても印象深いもののひとつだったから、なくなってしまうのは残念だ。

ガソリンスタンドは、自分にとってはほとんど縁はないのだけど、街を歩けば目立つし、知らず知らずのうちに意識してしまってる感じがする。

石油元売り業界もご多分にもれず合併が続いていて、もともとあった会社やロゴなどはどんどん消えてしまっている。

どんなところがあったっけ?…と調べてみると、なんだかおもしろくなってきたので、現在に至る過程をトーナメント的に表現してみた。

石油元売り業界の変遷
石油元売り業界の変遷

こうみると、日本石油がとても強い。

ジャパンエナジーのJOMOが、業界再編の中心になるかと思ったら、エネオスになってしまった。

続いて、出光。

こう言ってはなんだけど、出光がこういった感じで残る気がしなかった。もちろん、あくまで勝手なイメージ。

そして、1986年(昭和61年)に誕生したコスモ石油は、その後、業界再編に影響をされることなく現在に至っているし、キグナスや太陽石油は、まったく独立したままだ。

銀行やコンビニと同じく、選択肢が減ってしまうのはなんだかちょっと寂しい気もするが、仕方がないと思うしかないのだろう。

Posted by ろん