6034 緊急事態解除直前(発令47日目)
いよいよ緊急事態宣言が解除される方向で検討が進んでいるようだ。
相変わらず、検査が抑制されている感は否めないが、少なくとも感染拡大は抑えられている状況になっているようだ。
外出自粛が感染拡大防止に効果があることは間違いないだろうが、この方法は、あまりに“原始的”で悪影響が多すぎると思う。
おそらく、外出自粛というかなり大雑把な方法のなかに、本当に効果のある行動が含まれているはずなのだが、どうもそこに話が及ばず、ただただ、不要不急の外出をしないようにするとか、都道府県をまたいだ行動はしないように…という話に収斂してしまっているような気がする。
そのひとつの答えが、“新しい生活様式”なのだろうけど、これはちょっと現実的ではないというか、これもかなり大雑把すぎる感じは否めない。
石鹸で丁寧な手洗いを徹底するなどはいいとしても、遊びに行くなら屋内より屋外とか、買い物は1人で空いた時間にとか、これらの行いによって、感染する可能性が下がることは間違いないないだろうが、こうしなかったことで感染した事例はどれくらいあるのだろう…と思ってしまう。
「感染するかもしれない」というのは、確率がゼロではないという意味で、たとえば数千人とか数万人に一人というレベルだったらどうだろう?
思うのはもっとメリハリをつけた対策を取るべきなのではないかということだ。
なんでもかんでも対策を取るようなことをしていては、本当にやらなければいけないことをおろそかにしてしまう恐れがある。
極端なことを言えば、ウイルスを目や口に入れない限り、絶対に感染しないのだから、究極的にはそれさえ対応すればいいはずなのだけど、どうもそのあたりを意識した対策を目にする機会がない。
歩いていた道沿いに、ちょっとギョッとすることが書かれていた。
いわゆる”自粛警察”が、過激な行動をするケースが伝えられている。
もちろん、こうした行為は犯罪以外のなにものでもないが、なぜこうした行為を起こしてしまうのかといえば、それは、不安だからだ。
そして、その不安は、国に対する不信から来るものだと思う。